数年ぶりに会ったおばさんは棺桶の中で静かに眠ってた。
穏やかな表情で微笑んでいてとても心臓が止まっているとは思えなかった。 触ったらまだ暖かい気がして。 ちょっと揺すったら目を開けて久しぶりだねって話しかけてくれそうなのに。 顔を見るまで実感なかったけど、いよいよ別れのときが来ると涙がとまらなくなった。 優しくて小さい頃はよくおもちゃを買ってもらったっけ。 裁縫が上手でカバンを作ってもらったこともある。 なんだかいろんなことが一気に思い出されて悲しくて哀しくて。 大好きだった。 何もできない自分が悔しかった。 お母さんの気持ちが痛いほどわかって苦しかった。 いまはただ安らかに眠ってほしい。 もしも天国というものがあるとしたらきっとそこで幸せになれるひとだと思う。
by batteria_1212
| 2007-01-07 10:56
| にっき
|
カテゴリ
以前の記事
フォロー中のブログ
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
ファン申請 |
||